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医療過誤と医療事故の違い

医療過誤とは簡単に言うと医療事故のひとつになります。
医療事故と医療過誤は言葉の意味が似ている部分があるので、混同されがちですが厳密にいうと違います。
医療事故とは広い意味合いを持っており、医療現場で発生した事故全般を指します。
一方で医療過誤は医師や看護師などの医療従事者が、誤った診療や診断などを起こすことをいうのです。
つまり、端的にいうと医療ミスということです。


例えば患者のカルテを取り違え、本来別の患者にする治療をおこなったり、
レントゲンやMRIなどの資料で重大な部分を見落として誤った診断を下してしまうということが考えられます。
医療事故は先ほど説明した医療過誤だけでなく、医療行為と直接関係しない事故や、医療従事者が被害をこうむる際にも使用する言葉となります。


具体例を挙げると、患者が病院内で転んだ・患者が暴れたため注射針が看護師の腕に刺さってしまったなどになります。
医療行為中のミスである医療過誤を判断することはかなり難しいものです。
医療の専門知識や治療や診断した時点の、その現場での医療技術が考慮されるからです。
というのも学問上の医学と、実際の現場でおこなわれている医療行為には差異があります。
加えて大学病院と、小さな診療所ではまた新しい技術の情報が伝達されるタイムラグが違います。
医療過誤を問うためには医療行為がおこなわれた時、その現場での判断が本当にミスであったのかを証明する必要があるのです。


例えばアルコール溶液と投薬する薬を取り違えて、点滴しまったなど明らかな医療ミスである場合には証明は難しいことではないかもしれません。
しかしながら医療過誤は常にわかりやすいものだと限らず、その時その場で最良の治療方法である可能性も考えられるのです。
また、一般的に医療過誤でない医療事故に含まれることがある、病院内での転倒による怪我も、ケースによっては医療過誤と判断されることもあります。


このように医療従事者のミスでない医療事故と医療過誤の線引きは非常にあいまいな部分が存在します。
とはいえ、自身の身内や知り合いなどで医療過誤の可能性が考えられる出来事に直面するときもあるかもしれません。
そんな時はどうすれば良いのでしょうか。
一度、医療に強い専門家に相談することをおすすめいたします。

 

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