歯医者での麻酔で後遺症が残った場合の対処法
歯科治療における麻酔は、痛みを軽減し、スムーズな治療を可能にするために不可欠なものです。
しかし、まれに麻酔が原因で後遺症が残ってしまうことがあります。
本記事では、歯科麻酔のリスク、後遺症が残ってしまった場合の対処法について解説します。
歯科麻酔のリスク
歯科治療で用いられる麻酔は、主に「局所麻酔」です。
局所麻酔の役割は、治療部位周辺に麻酔薬を注射することで、その部位の痛みを感じにくくすることです。
局所麻酔は、歯の削り治療や抜歯、歯の根の治療、インプラント手術など、さまざまな治療で用いられ、非常に安全性が高いとされていますが、まれに以下のような副作用やリスクが伴うことがあります。
- アナフィラキシーショック
薬剤に対する急性アレルギー反応で、重篤な場合は呼吸困難や血圧低下などを引き起こします。
- 局所麻酔中毒
麻酔薬が過剰に吸収されることで起こる中毒症状で、めまいや動悸、重篤な場合は無呼吸や心停止に至ることもあります。
- 血管迷走神経反射
ストレスや緊張、痛みなどにより、血圧低下や脈拍の低下が起こり、気分が悪くなったり失神したりすることがあります。
- 注射部位の炎症や感染
注射針が刺さった部位に炎症や感染が生じることがあります。
- 神経損傷
まれに、麻酔の注射針が神経を傷つけ、しびれや麻痺などの後遺症が残ることがあります。
これらの副作用やリスクはまれですが、万が一発生した場合には、迅速かつ適切な対応が必要です。
歯科医師の説明責任と患者の同意
歯科医師は、患者に対して治療内容、費用、リスクなどを事前に詳しく説明する義務があります。
特に、後遺症のリスクについては、患者が十分に理解し、納得した上で治療に同意することが重要です。
もし、医師の説明が不十分であったとしても、患者が同意してしまった場合、後から説明義務違反を問うことは難しくなります。
治療前に疑問や不安があれば、必ず歯科医師に確認し、納得のいく説明を受けるようにしましょう。
後遺症が残った場合の対処法
万が一、歯科麻酔によって後遺症が残ってしまった場合は、以下の対処法が考えられます。
- 証拠の収集
カルテ、レントゲン、診断書など、後遺症の原因や程度を証明するための証拠を集めます。
- 専門家への相談
歯科治療と法律の両方に詳しい専門家(弁護士など)に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
- 損害賠償請求
収集した証拠をもとに、歯科医師や歯科医院に対して損害賠償請求を行うことを検討します。
損害賠償請求が認められるかどうか、請求できる損害費目は、個々のケースによって異なります。
まとめ
歯科麻酔は、安全性が高く、ほとんどの場合問題なく行われます。
しかし、まれに後遺症が残るリスクがあることも事実です。
医療過誤でお困りの場合は一度、馬場戸山口法律事務所にご相談ください。
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